山口にある平屋の古民家を訪ねるドライブに出かけてみよう。各エリアごとに点在する古民家やオススメのスポットを結び、1日で巡れるドライブコースを提案。日本の住文化について知識を深める「平屋古民家ツーリズム」を有意義な休日の過ごし方として加えてみて。
<取材・文/鎌田 剛史>
目次
瀬戸内海~日本海へ横断。長門・萩の魅力を体感する1日。
瀬戸内側から日本海側へと抜けるドライブ。萩市では古民家見学のほか、浜崎伝統的建造物群保存地区の散策もゆっくりと楽しみたい。
新山口駅を出発。
↓ 中国自動車道経由<約24km/約30分>
CHECK POINT 1 秋吉台国定公園
↓ 県道36号経由<約42km/約56分>
CHECK POINT 2 早川家住宅
18 世紀後半の漁家の遺構として貴重な建物。周辺は江戸時代に捕鯨の中心地として栄え、早川家は通鯨組の操業に貢献。天明の大火で類焼した早川家が元網頭の黒川氏の家を買い取り移り住んだ。現在も当主が居住している。
山口県長門市通1032 見学無料 ☎0837-28-0440
※外観は常時公開しているが、居住空間でもあるため日中のみ観覧可能。内部見学は事前に連絡が必要。
【写真提供/長門市教育委員会 文化財保護室】
↓ 県道283号・国道191号経由<約33km/約43分>
CHECK POINT 3 ホトリテイ(畔亭)
美しい庭園を眺めながらゆったり過ごせるカフェ。萩焼のワンプレートランチや手作りケーキとスペシャリティーコーヒーが人気。
山口県萩市南片河町62 11:00~17:00
定休日/木曜日
☎0838-22-1755
【写真提供/ホトリテイ(畔亭)】
↓ 徒歩<約400m/約5分>
CHECK POINT 4 菊屋家住宅(主屋及び書院座敷)
主屋は江戸初期の建築。切妻造、桟瓦葺き。萩城城下町の町屋建築で、御成り道に面しており、藩主の行列を見下ろす行為につながる二階建ては許されず、平屋造りになったと伝えられている。後に増築された書院座敷は庭と一体化した趣ある空間。
山口県萩市呉服町1-1 8:30~17:30
入館料/大人620円、中高生300円、小学生200円
休館日/年中無休(12/31のみ休館)
☎0838-22-0005(菊屋家住宅保存会)
※冬期の営業時間変更、臨時休館の可能性あり。
詳しくはこちら
【写真提供/菊屋家住宅保存会】
↓ 県道295号経由<約2km/約6分>
CHECK POINT 5 浜崎の古い町並み
萩藩城下の港町として栄えた浜崎。今も伝統的な町屋や土蔵の街並みが、港から熊谷町まで約500mにわたって残る。
↓ 国道191号経由<約2km/約6分>
CHECK POINT 6 道の駅 萩しーまーと
魚市場と直結した道の駅。新鮮な魚介類や地元の旬な食材を安価で提供している。ぜひお土産を買って帰りたい。
山口県萩市南片河町62
月~木曜日:9:30~18:00、金土日祝日:9:00~18:00
定休日/年中無休 (1/1のみ休業、一部店舗定休日有り)
☎0838-24-4937
詳しくはこちら
【写真提供/ふるさと萩食品協同組合】
↓ 県道32号・国道490号経由<約49km/約53分>
新山口駅に到着。
平屋の古民家を巡るにあたっての注意。
★ 各コースはGoogle Mapを基に作成。所要時間・移動距離は目安であり、道路状況や各ポイントでの滞在時間などにより、全箇所を1日で訪れることができない場合があります。
★ 各古民家は公共施設内にあったり、個人宅であるものもあります。見学時間が設けられていたり、内部見学には事前に申し込み・問い合わせが必要な場合などもあります。管理する自治体などのHPから公開情報を確認してから訪問してください。
★ それぞれの古民家は、先人たちの暮らし方や、伝統の建築文化を今に伝える貴重な遺構です。マナーを守って見学するようにしてください。
★ 移動距離が長いルートもあります。無理な運転はせず、適度に休憩を取りながら安全運転を心がけましょう。
★ 駐車場がない場所もあります。路上駐車は近隣住民の迷惑となるので、近くの有料駐車場に停めましょう。
★ 各スポットの情報は2020年9月10日現在のものです。
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