盆栽の魅力を、若者や海外に伝えようと活動している大学生たちがいる。その名も、BONSAI☆Girls Project。2012年に香川大学経済学部内のゼミの課外活動として始まり、今では学部外の学生も参加する大人気プロジェクトだ。彼女たちにインタビューを行い、盆栽への愛や活動への熱い思いを聞いた。
2021年7月現在、1年生から4年生の28名で活動中のBONSAI ☆ Girls Project。活動内容は盆栽のワークショップをはじめ、フリーペーパーの発行やSNSの運営など幅広い。若者ならではの視点で、盆栽の魅力を世界に向けて発信している。
ワークショップでは「小学生限定」や「高校生限定」など、開催の都度ターゲットを絞ったり、安価で持ち帰りしやすい苔玉盆栽を用いたりとマーケティング的なアプローチも取り入れられ、好評を博している。
フリーペーパーも、自分たちで取材から製作・発行までを行っているという。取材に協力してくれた店にも設置してもらって配布しているという。フリーペーパーを探しながら香川のまちを散策するのも一興だ。
Instagramをメインに、SNSでの情報発信にも注力している同プロジェクト。月ごとに担当者を決めたり、英語表記のハッシュタグを用いたりと、工夫を凝らしているという。その甲斐もあり、国内外のフォロワーは1.5万を超える。彼女たちの投稿で、盆栽に興味を持ったというユーザーも少なくないはずだ。
BONSAI☆Girls Projectでは、メンバーを女子学生に限定したり、安価で世話もしやすい苔玉盆栽をメインに用いたりすることで、盆栽が持つ「高齢男性の高価で難しい趣味」というステレオタイプイメージを払拭しようと試みているという。このイメージは、若者や女性を遠ざけてしまい、文化の担い手を減らしてしまっている一因ではないかと昨今では広く考えられている。そのため、彼女たちの活動は、今後の盆栽界にとっても明るい存在になるに違いない。
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「若者と盆栽の架け橋になれたらと思っています」と、メンバーの小林さんと楠さんは語る。「敷居が高いと感じられている盆栽ですが、もっと親しみ深いものなんだとアピールしていきたいです。そしてこの活動を通して、地域の活性化に貢献することが目標ですね」と熱い思いを話してくれた。
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