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SETOUCHI MINKA featuring HIRAYA SETOUCHI MINKA featuring HIRAYA

人生で一度は見ておきたい、 幻想的な夕景が眼前に広がる一棟貸しゲストハウス。

爽やかな風を感じながら、美しい瀬戸内海を望む絶好の見晴らし。
「日本のウユニ湖」と称され、国内外から多くの人が訪れる観光地「父母ヶ浜」の近くに、
1日1組限定の貸切宿「讃岐緑想」がある。

PHOTO_courtesy of 菅組   TEXT_鎌田 剛史

この記事を書いたのは…
「家と庭」表1

瀬戸内海沿岸の岡山・広島・山口・香川・愛媛・兵庫各県で、庭のある家づくりを手掛ける腕利きの工務店の情報や、豊富な施工実例など、庭のある家を建てるのに役立つ情報を発信しています。

「父母ヶ浜」の目と鼻の先。
建築ごと讃岐を「住まうかのごとく」楽しめる極上の宿。

讃岐緑想01
自然素材を用いたラグジュアリー感あふれる空間。家具職人が一つ一つ手作りした造作家具など、隅々に至るまでぜいたくな意匠が施されている。

 初めて訪れた土地なのにどこか懐かしく、まるでここに昔から住んでいるような不思議な感覚に誘われる。香川県の西部、燧灘に面した三豊市仁尾町に佇む宿「讃岐緑想」は、いわゆるホテルとは一線を画し、讃岐で「住むように滞在できる」全く新しいコンセプトのゲストハウスである。建築家・堀部安嗣の設計によって2020年にオープンしたこの一棟貸しの宿は、香川の土を配合し焼成した菊間瓦の屋根をはじめ、黒い焼杉板の外壁、古くから受け継がれる伝統の越屋根など、讃岐の気候風土に根差したデザインが印象的だ。
 室内は四国産のスギの無垢材を豊富に使った温もりのある空間。施工を手掛けた「菅組」の熟練大工たちによる卓越した伝統技術が随所に見られ、その繊細かつ丁寧な仕事ぶりには目を見張る。ゲストをもてなす漆器や湯呑み、アメニティなどにも香川の伝統工芸品を採用するなど、讃岐の風土を五感で感じられる配慮が行き届いている。

讃岐緑想02
讃岐地方に古くから伝わる伝統工法を用いた趣ある外観。
風光明媚な周囲のロケーションに美しく溶け込む。
讃岐緑想03
四国産のスギをふんだんに使ったぬくもりある室内。
越屋根や格子を取り入れて空気の流れを良くしている。
讃岐緑想04
2階へと続く階段ホールは吹き抜けに。冬は薪ストーブが館内全てを暖める。
讃岐緑想05
手作り感あふれる造作机のある書斎で旅の絵手紙を書くのも一興。
讃岐緑想06
保多織の寝具や部屋着など、讃岐の暮らしを愉しめるアイテムを厳選。
讃岐緑想07
2階にもくつろぎのスペースが広がる。
忙しい日常を忘れ、気の向くままのんびりと過ごせる。
父母ヶ浜
空や人が上下対称に映し出される「父母ヶ浜」の
幻想的な水鏡を存分に楽しめる。 

 特別な宿泊サービスなどは用意されていないが、近所を散策がてらスーパーで地元食材を買って来て、備え付けのキッチンで調理したり、「父母ヶ浜」を間近に望む居間の特等席に座り、ただ静かに景色を眺めたり…。まるでここに住んでいるかのごとく過ごす時間の尊さを存分に味わうことこそ、「讃岐緑想」に滞在する醍醐味だと言える。ここには現代の日本人が忘れかけている本当の豊かさと、情報過多で慌ただしい日常の喧騒とはかけ離れた、ぜいたくな時間があふれている。

菅組「讃岐緑想」

土地の風土や街並みに馴染む住空間を創造する建築家・堀部安嗣と、地元・仁尾町に本社を構え、「讃岐の風景をつくる」をコンセプトに掲げる「菅組」が手掛けた一棟貸しの宿。
「父母ヶ浜」まで徒歩数分という絶好のロケーションで、2020年の開業以来、国内外の観光客から絶大な人気を集めている。
基本1~4名(最大7名まで)利用可能で、宿泊料金は1棟57,200円〜。オプションで地元の幸を使った夕食・朝食を付けられる。

「菅組」の施工実例はコチラから

讃岐緑想

住所/香川県三豊市仁尾町仁尾乙266-13
TEL/0875-82-3837 https://www.sanukiryokusou.jp

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Book Introduction

  • 新発売!『瀬戸内の家と庭。』
    2023年10月18日発売 価格1,760円(税込)
    瀬戸内の豊かな環境で、庭のある住まいを建てたいと考える人たちに向けた一冊。理想の庭とマイホームをかなえてくれる、厳選住宅会社と腕利き庭企業の多彩な情報を、美しい写真と読み応えのある文章とともに紹介。また、瀬戸内エリアの庭に関わるハウツー・レクチャー記事を豊富に収録。瀬戸内各県の庭を愉しめるスポット...
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