公園緑地や公共広場などのランドスケープデザインを主とする同社。その得意分野を生かして、庭の設計施工を行う「川のほとりのおもしろ荘」を立ち上げて久しい。その主宰は、雑木の庭の生みの親といわれる造園家・小形研三氏に師事した後、郷里の岡山で40 年以上も作庭に携わり実績を積み重ねている。

家族が最も長く過ごすリビングから庭に出られるようにすれば、日々をより有意義に過ごせるかもしれない。「Tree」が提案するのは、庭という場だからこそかなう特別な時間。山のロッジのような庭、晩酌のできる中庭など、同社の庭づくりには夢が満載だ。家づくりと同時に庭のプランも検討し、自分たちならではの充実した毎日を描き出してみてはいかがだろう。

風にそよぐ木の葉、紅葉する木々。果実が実り、それをついばみに訪れる野鳥たち。庭に設けた井戸や小川、手水鉢の静かな水音に、多忙な心も癒される。「庭や サカモト」坂本氏がつくる空間に漂う心地よさは、日本人の奥底に刻まれた“自然と共に暮らす感覚”を呼び覚ますのかもしれない。

元来ものづくりが好きで、植物も好きだったという「こもれび工房」代表の加藤氏。「一から庭づくりをして、喜んでもらいたい」との思いから作庭を学び、活躍し続けている。加藤氏が心がけていることのひとつは「家の邪魔をしない庭づくり」。庭が目立ちすぎることなく、建物と住まい手を引き立て、溶け込むことを重視している。

緑を通じて豊かさを届けたいとの思いが込められている、社名の「ニワナスモリ」。なかでも力を入れているのは「窓」から見た景観。住まいの随所にある「窓」、そして窓の先には必ず庭があり、さまざまな風景がある。その風景に木を植え、庭に表情をつくる──庭師は「風景を創造する」仕事だと、代表・森口氏は考える。

打ち合わせからプランニング提案、設計、施工、メンテナンスまで、「ガーデンアート昌三園」は全て自社で一貫して行う。規格品を配置するだけの庭ではなく、こだわりや思いをオーダーメイドで実現。作庭のジャンルは問わず、どんなテイストにも対応できる。中でも植物の美しさを生かしたデザインを得意とし、生け花の技術も取り入れるなど、デザインの幅は広い。

施主一人一人の要望に対し最適なものは何かをプロ目線で考え、こだわりを持ったプランを提案してくれる「そらやLandscape」。デザインはもちろん、打ち合わせから契約、工事、完成まで、それぞれの過程で提供される質の高いサービスには「そらやにしてよかった」と納得させられる。そんな同社の庭は、芸術や非日常を求めるものではない。

念願のマイホーム、夢だった店舗など、大切な場所に大きな愛着が生まれると、そこがさらに素敵な空間になる。「菊池造園」は、石、土、砂、レンガ、ガラスなどの素材からカタチをつくり、カタチから空間を構成し、独創性のある庭を造っている。それはカタログを並べた提案ではなく、アイデアを並べた提案だ。