愛　媛

鉄骨×自然素材のミクスチャー。

今治市の工務店「タニグチ」が掲げる「ホーム・スイート・ホーム」のキャッチフレーズがぴたりと当てはまるこの住まいは、同社専務・谷口賢直さんの自邸。躯体は鉄骨で､内装は自然素材で仕上げる「タニグチ式鉄骨住宅」の魅力が色濃く反映されている。「居住性はもちろん、健康に優しい素材選び、ずっと飽きないビジュアルを大切に考え、一棟一棟手間暇をかけた家づくりこそ、私たちの強み」と賢直さんは胸を張る。「タニグチ」は、経験豊富な職人たちの確実で丁寧な仕事ぶりにも定評がある。「和室の引き戸やキッチン入口の格子戸、テレビボードやキャビネットなどは全て造作。うちの家づくり職人さんたちの腕は、みんなすごいと思います」と、妻のめぐみさんも太鼓判を押す。娘の永里花さんは「木を多く使っているので温もりがあります。高い所に窓があるので光がたくさん入ってきて、昼間はとても明るく、気分も明るくなります。快適に過ごせるこの家が好き！」と笑顔で話してくれた。「うちの子は三姉妹なのですが、それぞれの子ども部屋をとても気に入っていて、ハイサイドライトから降り注ぐ暖かな光で目が覚めるので、すごく心地いいみたいです。でも気付いたらみんながリビングに集まって過ごしていることが多いですね。2人の姉は社会人と大学生で今は県外に出ているので、少し寂しいのかも」と、めぐみさんは永里花さんの頭を優しく撫でる。そんな谷口家には家族で描く夢がある。長女・優香さん、次女・愛理さんがいずれこの家に戻り、「タニグチ」の一員となって家づくりに携わりたいと考えているという。もちろん永里花さんもだ。「私はインテリアコーディネーターになって、家族で一緒に素敵な家をつくりたい」と目を輝かせる娘を見つめ、賢直さんは少し照れ臭そうに笑っていた。