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SETOUCHI MINKA featuring HIRAYA SETOUCHI MINKA featuring HIRAYA

木造住宅に使われる無垢材や自然素材いろいろ。

日本の住宅は、移り変わる四季折々の気候風土に順応しやすい木造住宅が主流。ただ、一口に木造住宅といえども、使われる木材によって、木目や艶の美しさや香り、肌ざわりなども異なってくる。木造の家づくりは、木材の種類によって、室内の雰囲気や居心地の良さが変わるのはもちろん、建築に関わる費用も変わってくる。家づくりに備え、デザインや間取り、住宅性能と同様に、多彩な木材の特徴・メリットについても知っておこう。また、木材と同様に体に優しく、家づくりにおいて各所に用いられる自然素材についても合わせて紹介する。

この記事を書いたのは…
「家と庭」表1

瀬戸内海沿岸の岡山・広島・山口・香川・愛媛・兵庫各県で、庭のある家づくりを手掛ける腕利きの工務店の情報や、豊富な施工実例など、庭のある家を建てるのに役立つ情報を発信しています。

木造住宅に使われる主な無垢材。

楓(カエデ/Maple) 

ツヤがあり上品な趣で、木の密度が高く堅いのが特徴。薄いクリーム色をしており、爽やかで清潔感あふれる風合い。きめ細やかさもあり、室内を明るい雰囲気に演出できる。年月が経つとアメ色に変化する。

タモ(Ash tree) 

木目が均一で美しく、強度と粘りがあるので折れにくい。オークに似た色みであり、より均質できれいに流れる木目が特徴。堅く、折れずにたわむ弾力性があるため野球のバットなどにも使用される。着色しても木目が美しく引き立つ素材。

松(マツ/Pine Tree) 

柔らかな木目や所々に入る節が、ナチュラルな雰囲気を醸し出す。年輪の密度が高く、スギやヒノキと比べて強度に優れているのが特徴。樹脂分が多いので、経年変化によって美しい味わいが出る。

檜(ヒノキ/Cypress) 

日本ではスギに次ぐメジャーな木材。柱や土台、浴槽、浴室壁、建具、フローリングなどに使用されている。香りには抗カビ性や消臭効果もあるので、押入れなど環境が悪化しやすい場所へ用いるのもおすすめだ。

栗(クリ/Japanese Chestnut) 

昔は線路の枕木に使われていたほど、耐久性のある樹種。木目が出やすく、好き嫌いは分かれる。腐りにくく、経年変化により色が濃く変化する。水分によって変色することもある。

杉(スギ/Cedar) 

日本の固有種で全国に分布し、栽培されている。木目が美しく、軽くて柔らかいので足にも優しい。他の樹種に比べて安価なので、破損などで取り換えが必要になっても、材料を調達しやすいという利点もある。

胡桃(クルミ/Walnut) 

滑らかで美しい木目や深みのある色合いが高級感を漂わせる。木材の多くは日に当たると色が濃くなる傾向にあるが、逆にウォールナットは色が薄くなる特徴がある。 強度と粘りがあり加工しやすく、高級家具などにも使われている。 

桜 (サクラ / Cherry blossom) 

強い耐久性を持つ樹種なので、床材として使われているほか、高級家具の材料としても人気がある。広葉樹なので堅く、年輪模様はやや不明瞭。年輪模様が気になるという人には最適な無垢材。

楢 (ナラ / Oak) 

非常に堅く、傷が付きにくいため床材に適しており、日本で多く利用されている。トラの毛の模様のような木目がはっきりと美しく、合板フローリングの柄にも多用されるなど、日本の住まいにはなじみ深い樹種。

チーク (Teak) 

耐久性、耐水性に優れ、堅く水に強い性質を持っているため、家具や建築材として使用される。天然の油成分を含むため、オイルなどで手入れしなくても耐久性がある。味わい深い色合いが魅力で、高級材として重宝されている。

檜葉 (ヒバ / Hiba Tree) 

カビ・雑菌に対して非常に優れた抗菌力を持っており、シックハウス対策に有効な木材。シロアリも寄せ付けにくい。また、独特の香りには緊張を和らげるリラクゼーション効果も。

チェリー (Cherry) 

オレンジがかった明るいブラウンから、数年後には濃いブラウンに変化し、年月を重ねるごとに高級感が増す。適度な堅さで水に強く、さらっとした肌触りのため、床材にもよく使われる。色みの経年変化が著しいのも特徴。

米杉 (ベイスギ / Red Cedar) 

断熱性能に優れており、軽くて扱いやすい木材。水に触れても腐りにくいという性質から、外装材やウッドデッキによく用いられている。

欅 (ケヤキ / Zelkova) 

古くから建築材、家具材、建具材、造作材として幅広く使用されており、寺社建築にも用いられる。木目が美しく、光沢がある。非常に堅く、耐湿・耐久性にも優れている。

家づくりに使われる主な自然素材。

漆喰 (シックイ/Plaster) 

調湿機能に優れているため夏場の湿気や冬場の乾燥を防ぐ。結露予防にもなり、一年中部屋の空気を快適に調整してくれる。燃えない素材のため防火性にも優れている。カビに強い。

珪藻土 (ケイソウド/Diatomaceous Soil) 

漆喰よりも調湿性が優れており、価格は漆喰よりも高い傾向にある。着色がしやすいため、豊富な色使いが可能。漆喰と同様に、防火性に優れ、嫌な臭いをやわらげる消臭効果も。

焼杉板(ヤキスギイタ/Burned Cedar Wood) 

木材の表面を高温で焼き、炭化させた外装材。主に外壁に用いられる。炭化させることで、防虫・防腐効果、耐久性、耐水性がさらに向上する。内部に空気層を持つため断熱効果もある。

そとん壁(Soton Wall) 

火山噴出物の「シラス」でできている素材で、主に外壁に用いられる。厳しい環境でも劣化しない高耐久性を持ち、退色や劣化が起きにくいため、基本は塗り替えなどのメンテナンスは不要。

コルク(Cork) 

コルクガシという樹皮が原材料の天然素材。床に簡単に敷けるマットなどが広く使われている。さらりとした肌触りで一年中心地よく、健康にも優しいので小さな子どもを持つ家庭にも最適。

リノリウム(Linoleum) 

亜麻仁油を主原料に、石灰岩、松ヤニ、木粉、天然顔料などを混ぜてジュートに圧着した仕上げ材。有害物質が発生しにくく、シックハウス症候群やハウスダストの発生を抑制する特長がある。

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