青々とした田がどこまでも広がり、初夏の風に稲面がそよぐ岡山市郊外の田園地帯。その田の一角を開いた地に、Yさま邸は立つ。 数ある工務店の中からYさまが「近藤建設興業」を選んだきっかけは、SW工法をはじめとする住宅性能の面だったという。加えて、「飽きのこない落ち着いたデザインが好みに合っていましたし、自然の力を利用するパッシブデザインにも興味がありました」とYさまは話す。 周辺は南北軸に対して45度に道路と敷地があり、 従ってこの敷地も同様であった。敷地の方向に逆らって真南向きに建てることもできるが、ここは周囲の町並みとの調和を優先し、敷地に沿ったL字形の平屋のプランに。窓が南に正対しないため軒による日照コントロールは多少難しくなるものの、「家の向きは動かせない分、窓やルーバーなど動かせるものを使って日射や風を調節しましょう」と近藤社長は言い、窓の配置を工夫してできる限りパッシブな住まいづくりを目指した。 キッチンを中心に、悠々とした勾配天井のリビングと、落ち着きのあるダイニングをL字に配置。大きなデッキを囲む2面の窓から、広い田んぼの風景をパノラマのように眺められる。窓から入る風はダイニングに設けた回転式の欄間から寝室を通り、廊下の高窓へと抜けていく。 敷地横の畑で季節の野菜作りに精を出し、デッキでBBQをするのが家族の楽しみ。「伸び伸びとした住まいで、子どもたちにいろんな経験をさせてあげられるのがうれしいですね」と、奥さまは目を細めて語っていた。
建築実例データ | |
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家づくりを生業にするということは、お客さまの人生そのものに責任を持つことだと思います。私たちは単に家をつくっている業者ではありません。「家族が幸せになる家」を一緒につくり上げていくパートナーなのです。家は暮らしの、そして人生の基盤です。私たちはお客さまの人生を共につくり上げていくという誠意と信念を持って「幸せな家」を提供してまいります。
代表取締役 近藤 直岐