南側にそびえる讃岐山脈をはじめとする周辺の鮮やかな緑に、ため池や小川の清らかな水がきらきら。木陰はひんやりとした風が吹き抜けて心地が良い。牧歌的な里山風景に浮かぶMさまの家は、まるで何かの物語に登場しそうな愛らしい家である。大都会・大阪から自然豊かな香川県に移り住んできたMさまご夫婦。かねてから終の棲家は風光明媚な瀬戸内に建てたいとの思いを募らせていたという。「たまたま出会った人との縁やタイミングなど、偶然がいくつも重なってこの場所に巡り会ったんです」。ここを訪れた時、ロケーションのあまりの素晴らしさに、一気に心惹かれたのだと目を輝かせながら話す奥さま。「私たちの大切な家族である愛猫のキキと蛍が、毎日伸び伸びと安心して遊んでいるイメージがぱっと浮かんだのも大きな決め手でしたね」。家づくりを手掛けたのは「樹工舎」。猫と一緒に日々の生活を快適で健康に暮らしたいというMさまの要望を忠実にカタチにした。元々あった古民家を解体し、別棟の物置を備えた平屋を建築。外壁にはスギの無垢材を用いることで、周辺の豊かな自然環境にもなじんでいる。室内には全て土に還る自然素材を使用し、リビングには奥さま念願の薪ストーブを備え付けた。「この地域は冬はかなり寒いと聞いていたのですが、薪ストーブ1台で家じゅうとても暖かいです。裸足でも全然平気でした」と奥さまも大満足。「樹工舎」の丁寧な仕事ぶりに太鼓判を押していた。奥さまが選んだ品の良い椅子や家具に囲まれ、ご夫婦と2匹の猫にとって特別な時間が流れるこの敷地で、長年の憧れだったロハス生活を満喫中。この家に家族の大切な時が刻まれ続けることになりそうだ。
建築実例データ | |
|
樹工舎では、「飽きがこない家づくりを。」というコンセプトのもと、機能性はもちろん、お客さまが長期的にライフスタイルを楽しんでいただけるような家づくりを提案しております。
代表取締役 矢野 智大