子育て世代のKさまご夫婦が建てたのは、体に優しい自然素材をふんだんに使った平屋。目の前には緑豊かな田園風景が広がり、遠くに讃岐地方ならではの里山を望むロケーションに恵まれた香川県丸亀市の郊外に、プライバシーに配慮しつつ開放的な住まいをかなえた。 「家を建てるなら平屋」という憧れをずっと抱いていたというご夫婦。その夢を託したのが「樹工舎」だ。「ネットで探し当てた瞬間にピンと来ました。施工した家の動画を見たら、天然の木を豊富に使っていたり、デザインだけでなく住み心地にこだわる姿勢だとか、まさに私たちが理想としていた家づくりにドンピシャで。初回訪問で矢野社長と楽しくお話しして、会社を出る時にはここにお願いしようって、その時にはすでに主人と一緒に心は決まってました」と奥さまは白い歯をこぼす。 プランの打ち合わせを始めてから引き渡しまで約2年を費やし完成したというこの家には、Kさまご夫婦のこだわりがいたる所に反映されている。リビングに一歩足を踏み入れると、「樹工舎」の家づくりの真骨頂である木質感あふれる空間が迎え入れてくれる。足触りが心地よい床はスギで、木目の柔らかい部分を磨いてへこませ、堅い部分の木目を浮き立たせるうづくりが施されている。屋根の傾斜に合わせた現しの太い梁をはじめ、キッチンカウンターや収納棚、洗面台などの造作類も手が込んでおり、木の種類によって変わる木目や味わいを生かし、適材適所に使われている。 そして、何より印象深いのが変化を付けた天井だ。玄関、リビング、キッチンなど、各所で天井の高さを絶妙に変え、室内全体に奥行きやリズムを与えるだけでなく、各部屋に移動した瞬間のインスピレーションを増幅させる仕掛けには思わず舌を巻く。リビングからダイレクトにアプローチできるウッドデッキも、大胆な配置ながらも実用性に富む。開け放った窓から流れ込む心地良い風が、Kさまの希望がかなえられたことを告げている。
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樹工舎では、「飽きがこない家づくりを。」というコンセプトのもと、機能性はもちろん、お客さまが長期的にライフスタイルを楽しんでいただけるような家づくりを提案しております。
代表取締役 矢野 智大