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SETOUCHI MINKA featuring HIRAYA SETOUCHI MINKA featuring HIRAYA

地元の木の魅力発信と県産材の家や製品を生み出す「創造の森」が誕生。

香川県高松市の工務店「樹工舎」の社長・矢野智大さんを中心とするメンバーで2021年に立ち上がった県産材の地産地消プロジェクト「森と人とかたりべ」。その活動拠点がいよいよオープンする。

オール香川県産材の「100年でも暮らせる家」のさらなる普及・拡大を目指して。

2023年に竣工予定の「森と人とかたりべ」の活動拠点は、高松市南部の東植田町に広がる約1.2haの森林地域を整備し、「樹工舎」の新社屋や、プロジェクトメンバーでもある設計士・庭師のオフィス棟、同市塩江町の山林から直接仕入れたスギ・ヒノキの製材加工を行う作業場兼倉庫などを建設する計画。完成後はこの場所で県産材の魅力を多くの人に知ってもらうための各種イベント・見学会の開催をはじめ、木材加工の様子を公開し、若手大工らに木や家づくりに関する知識や技術を深めてもらう機会を設け、次世代を担う家づくり職人の指導・育成も積極的に行っていくという。

高松市東植田町に2023年の完成を予定する施設のイメージ・イラスト。香川県産材の普及と利用促進を目指す活動拠点とするとともに、家づくり関係者や自然を愛する人たちの集う「創造の森」として広く開放していきたい考えだ。
森林の少ない香川県にも、家づくりをはじめ家具やアート作品などに使えるスギ・ヒノキは十分に植生している。
「ふるさとの気候風土で育った木が、地元で家を建てる際に適しているのは当然」と矢野さんは話す。
製材の際に出る端材を有効活用し、味わい深い県産材製品も製作する(井上製作所)。
香川県で栽培した藍を使用する「讃岐正藍染」とコラボした木製品も販売する予定。布ではなく木に藍を付着させた独特の味わいが特徴だ(染匠 吉野屋)。

この施設の完成によって、香川県産材の利用促進がさらに加速すると矢野さんは自信を見せる。「県産材100%の家は、常に心地よく健康に暮らせるのはもちろん、地元の気候風土で育った木を使っているのでゆがみや反りが少なく、丈夫で長持ちするのが魅力。私たちは卸業者を介さずに木材を直接仕入れ、自ら加工・製材するので、良質な木の家を通常より安い価格で提供することが可能です」。さらに、加工の際に発生する端材も一切無駄にせず、家具や食器、小物などに製品化するほか、木の伐採と植樹を繰り返すことで山を健全な状態に保てるなどメリットも多いと強調する。良質な香川県産材の活性化と、地球環境に優しい循環型社会の構築を目指す「森と人とかたりべ」の今後の展開に注目したい。 

株式会社 樹工舎

「飽きがこない家づくり」をコンセプトに、無垢の木や漆喰など、生成りの普段着が似合うような家づくりが定評。時が経つほどに価値ある趣深い古民家へと変わり、愛着を持って大切に住み継がれていくような住まいを提案している。自然と共生する家づくりを大切にしており、素材はなるべく「土に還るもの」を使用。豊富な知識と卓越した技を持つ矢野社長を筆頭に、施主と二人三脚で理想の家づくりをかなえてくれる。

樹工舎の施工実例はコチラ

住所/香川県高松市東山崎町195 営業時間/10:00~18:00
定休日/不定休 ☎ 087-802-4649 https://kikousha.jp

この記事を書いたのは…
瀬戸内民家、平屋の雑誌表紙

瀬戸内海沿岸の岡山・広島・山口・香川・愛媛・兵庫各県で平屋の家づくりを手掛ける腕利き工務店の情報や、豊富な施工実例など、平屋を建てるのに役立つ情報を発信しています。

「SETOUCHI MINKA」の取材風景や、本誌未掲載写真などはInstagramでも更新中!

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Book Introduction

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