一級建築士として数多くの一戸建て住宅の設計を手掛けている小松秀行さんに、自身が携わった数ある平屋の施工例の中から参考にしたい設計の工夫やこだわりを挙げてもらった。
平屋は必要な耐力壁の量が少なくてすむので開放的な住宅がつくりやすい。「デッキテラスのある平屋」では、南面と北面それぞれに連続した大開口の窓を設けている。春と秋の気持ちの良い季節には、開け放った窓から光と風が室内を心地よく吹き抜けて行く。広い窓を透して、庭の樹木の枝を揺らす風の動きや変わりゆく季節の移ろいが室内にいても感じられて気持ちがいい。建物の中央には多目的に利用できるデッキテラスを設けてあり、室内の延長線上で内と外をつないでくれる。このデッキテラスで干した布団は「フカフカで日だまりの匂いがする」と奥さまに喜ばれている。
平屋は必要な耐力壁の量が少なくてすむので開放的な住宅がつくりやすい。「デッキテラスのある平屋」では、南面と北面それぞれに連続した大開口の窓を設けている。春と秋の気持ちの良い季節には、開け放った窓から光と風が室内を心地よく吹き抜けて行く。広い窓を透して、庭の樹木の枝を揺らす風の動きや変わりゆく季節の移ろいが室内にいても感じられて気持ちがいい。建物の中央には多目的に利用できるデッキテラスを設けてあり、室内の延長線上で内と外をつないでくれる。このデッキテラスで干した布団は「フカフカで日だまりの匂いがする」と奥さまに喜ばれている。
27坪に満たない小さな「上林の平屋」では「つくる・たべる・たのしむ」空間をギュッとコンパクトにまとめた。台所の前には4.5帖の畳敷きの茶の間と食卓を横に配置し、奥さまが台所で食事をつくりながら、遊び盛りの子どもたちの様子を見守ることができる。茶の間は小上がりにして板の間にいる家族との目線の高さを合わせるとともに、食卓側に腰かけて食事ができるように工夫している。食事が終われば、カウンターを介して片付けもスムーズ。そのまま茶の間でTVを観たり、ゲームをしたりと楽しい団らんの空間になる。センの木の一枚板で造った大きな食卓は食事だけでなく、子どもたちの勉強机としても使用可能。さらに、優しい光の入る北側の窓際には、造り付け本棚のほか、読書や音楽を楽しむための木製ベンチも設けている。
平屋は階段が無いので間取りの自由度が高い。「上林の平屋」では台所の東側に洗面脱衣や浴室、トイレなどの水回りをすべてまとめた。洗面脱衣室で洗濯した衣類は、勝手口を出てすぐの屋根付きの物干し場で干せる。また、南側の広いウッドデッキでも洗濯物や布団を干せるようにし、東側に来客対応や家族が集うためのパブリックゾーン、西側は寝室や子ども室などのプライベートゾーンとし、平面的に公私の生活動線が絡まないように東西に用途を切り分けている。平屋は水平移動ですべての部屋に出入りできるので、子どもが独立した後に子ども室を趣味の部屋などの用途に転用しやすいのもメリットだ。
平屋は階段が無いので間取りの自由度が高い。「上林の平屋」では台所の東側に洗面脱衣や浴室、トイレなどの水回りをすべてまとめた。洗面脱衣室で洗濯した衣類は、勝手口を出てすぐの屋根付きの物干し場で干せる。また、南側の広いウッドデッキでも洗濯物や布団を干せるようにし、東側に来客対応や家族が集うためのパブリックゾーン、西側は寝室や子ども室などのプライベートゾーンとし、平面的に公私の生活動線が絡まないように東西に用途を切り分けている。平屋は水平移動ですべての部屋に出入りできるので、子どもが独立した後に子ども室を趣味の部屋などの用途に転用しやすいのもメリットだ。
【監修 / 小松 秀行(有限会社 小松秀行建築工房)】
瀬戸内の歴史と文化、地元工務店が手がけたこだわりの平屋など、読んで楽しく、ためになるコンテンツ満載!