四方を緑に囲まれた山間の丘陵地。曲がりくねった山道を上がると、少し視界の開けた里山集落が姿を現す。緩やかな傾斜地に山林と棚田が広がる景色は、まるで日本の原風景のように素朴で美しい。モダンでありながらも、どこか素朴で人を受け入れるような外観が印象的だ。屋内は、まっすぐ延びる長い廊下を介してパブリックとプライベートの2つのゾーンを分けた機能的な間取り。キッチンと水回り、廊下の物入れや玄関土間に抜けるパントリーをまとめて、移動の負担が少なく片づけやすい家事空間を生み出した。奥さまの求める色や素材感に応えながら、空間を整えるデザインに仕上げている。外からの視線を程よく遮り、内に景色と光を取り込む窓の配置もポイント。薪ストーブの奥に開かれた窓からは、空と丘の稜線が映し出される。自然の安らぎや美しさ、日常の当たり前の良さをこの家が深めてくれ、丁寧に暮らしが紡がれていく。
建築実例データ | |
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私たちとお客さまの関係は一緒に家づくりをするためのチームです。お客さまの家に対する思い、ライフスタイル、夢などのお話の中から要望をくみ取り、幸せな暮らしをご提案します。設計から家具の提案までとことんお手伝い致しますので、どんなことでもご相談ください。
取締役 押田 怜司